絶滅の人類史を読んでもらいたい!

前回記事の続きです
絶滅の人類史を主婦が読んだらどう思われるか、どうすれば読んでもらえるのかを考えてみました。
が、根本的に歴史などの分野に想像を張り巡らせるためにはある程度の時間的&精神的な余裕が必要でしょう。
そのように考えると、忙しくてゆとりのない主婦はそもそもこの本を勧めるターゲット層ではないかもしれません。(いや、それでも歴女や人体マニアとかニーズはあるやろ!偏見やで)
しかし、これがサラリーマンや学生相手ならどうでしょうか。
今回の記事ではさらっと書籍の内容にも触れつつ、どの顧客にどう売り出していくかという視点で追及していきましょう。
#サラリーマンが「絶滅の人類史」を読むとメンタルが強くなる!?
サラリーマンは、安定した給与が得られる代わりに時間的な余裕が失われがちです。
仕事に対して労力を注ぐのに精いっぱいで、人類の歴史に思いを馳せるゆとりなどはないというのが現状でしょう。
この層も主婦層と似たりよったりで
「仕事以外のことを考えている余裕なんてないよ!理不尽な会社からの要求にも耐えて、必死で働いているんだよ!」
とふんまんやるかたない気持ちを抱えながら忙しく生活している人は多いはずです。
たしかに、仕事で頭がいっぱいの状態ではいつまでも心にゆとりは生まれません。
そのような状態では、仕事以外の物事については無関心であることが多いのです。
「仕事に関係ないからほっとこ」
と脳が情報をシャットアウトしてしまいます。(このへんの詳しいメカニズムってなんやろね?また調べとこ)
そうなると、どんどん周りの出来事に関心が薄くなってしまい、挙句の果てには仕事に対してしか心が動かないという状態になってしまう可能性もあります。
その具体的な例が、燃え尽き症候群でしょう。
定年退職後の人たちが、心の張り合いを無くしてしまったために起こる不幸のひとつといえます。
僕の個人的な考えですが、認知面低下の原因として無関心の蔓延という状態が大きなウェイトを占めるのではないでしょうか。
認知症と呼ばれる方をみてきて思うのが、お嫁さんまたは旦那さんなどの近しい人との別れなどを経験していることが多いのです。
大きなネガティブイベントを経験している人が、それをきっかけに生きる意欲を無くしてしまうことで認知面の低下につながっているんじゃないかなと思えてなりません。
…はい、ただの主張ですよね。話を書評に戻しましょう。
サラリーマンも、仕事にしか関心がない状況に身を置いているといつしか認知症になってるかもしれないとってことです。
「そんなこと言ったって、仕事しなきゃどうやって生きていくんだよ!いらないことを考えるヒマがあるなら稼がなきゃ!仕事ではミスが許されないんだぞ!」
そう思っているからこそ、時間を作って人類の歴史に目を向けてほしいのです。
実は、「仕事しなければならない・ミスをしてはいけない」はある種、呪いのような先入観であり、これを「絶滅の人類史」を読むことで外すことができうるのです。
人類がなぜホモサピエンスとして地球上に存在しているのか?
今の生活は当たり前のように時間が過ぎていますが、そもそもなぜ人は激しい生存競争に勝ちぬくことができたのか?
ヒトが発生してからの数千年~数百万年という長い歴史を見渡すと、現在の悩みがひどく小さなものに感じることでしょう。
ヒトの歴史は、常にトライ&エラーで成り立っています。
いかに効率よく食料を確保できるか。
いかにたくさん安全に子孫を増やすことができる。
どうやって環境に適応するか。
それらを具体的にヒト独自の戦略で、時にはトラブルにみまわれながらも実践してきました。
その結果が、今の生活です。
そのことに思いを張り巡らせることで、視野が広がり気分が楽になるかもしれません。
仕事でミスがあったり忙しかったりするときには是非、絶滅の人類史を思い出してみましょう。
「今日仕事ミスったぁ~マジでショック…まぁ気にせんとこ。仕事でミスしても、俺らは子孫を残せるんや。ヒトはそもそもミスする動物やしね。過程はどうあれ、結局は、生き残ったもん勝ちやし。ホモサピエンスやしね」
まさに、発想の転換です。
自分の視野が狭まっているなと感じたなら、原始時代の価値観を思い出して
「まぁ、今日も生きてるからいっか」
くらいの気持ちの切り替えをしましょう。
気づいたら、多少のことがあっても気にならないタフな「原始人脳」になっているかもしれませんね。
#学生は歴史を学んで流れを読む力を身に付けるべし
社会人になって思うことは、なんでも歴史については知っておいたほうが良いということですね。
私にとって歴史って、学生の頃はまったく興味がわかない分野でした。
教科書に歴史上の人物など写真があれば、即落書きしていたものです。
おでこ広い系の人物像(フランシスコ・〇ビエルとか日本人全般とか)なんか特に大好物で、必ずハゲ部分に光沢をつけ足していましたね。
今思うとしょうもない学生ですよ、ほんと。
歴史って、「これ、知ってる!」ってだけでいろんな話が繋がるんですよね。
戦時中の出来事を知っていればおじいちゃん・おばあちゃんと話が合うし、バブルがはじけた話なんかでも盛り上がったりしますよ。
それをもっと壮大なスパンでとらえなおすんです。
人類誕生から現在まで、ヒトがどんな歴史を築いてきたのかを知っておくことは、学生として将来を考えるためにも有効です。
「絶滅の人類史」のなかでも、ヒトはそもそも平和な生き物だったが、農耕が始まってから戦争という争いの文化が始まってしまったなどという論も記載されていますね。
ある文化が、どのようにヒトに作用してきたのか、そういった視点でこの本を読むことで先に起こることを考えられるようになるかもしれません。
過去から現在までの流れを読んで、予測的に考えて行動できるでしょう。
学生には、そのようなたくましい判断力をつけていくことがとても重要なことです。
そうやって身に付けた判断力で、ブラック企業やホワイトに見える超絶ブラック企業を見極めましょう!
僕は大事な判断を他人任せにしてきた挙句、ブラック会社で8年勤めることになりました!ほんと、流れを読むって大事ですよ!
まずはヒトの歴史を学ぶべく、絶滅の人類史を読んでみてはいかがでしょうか?
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