理学療法士としての資産

正式な退職まで、2018年10月30日現在、今日を含めてあと2日となりました。
健康保険証を会社に返さないといけないので、その前に一度病院受診しておかなければなりません。
それで受診したわけですが、その中でふと理学療法士としての気付きがあったのです。
ドロップアウトしていても、やっぱり自分が理学療法士の仕事をしていたんだなと思ってしまいます。
本記事では、その気付きについて伝えますね。
#待合室にいる他の患者さんを観察してしまう
これはもう職業病と言っていいかもしれませんね。
心療内科と内科が併設されている病院なので、老若男女さまざまな方が来院します。
高齢者にいたっては、もう明らかに膝や腰が変形してしまっている(おそらく変形性関節症でも診断がもらえるレベル)人をよくみかけます
若い人でも、しきりに自分の髪をなで回したりキョロキョロ周りを見回したりするなど挙動に違和感があるなど、いろいろ観察できるのです。
で、評価してしまう。
それで、頭の中でさっと解決策をプランニングする。
これが僕自身にとってのいいリハビリになるんですよね。
#待合室にいる人たちの待ち姿勢が気になる
姿勢観察もついついしてしまいます。
暇だなって思ったときにふと横をみたら、腰が痛くなるような座り方(専門用語でわ仙骨座りといいます)の人が目につくんですよ。
「あ、この人いつか腰痛でるやろな」
「肩こりひどそうやなぁ」
なんてのは、見ていてよくわかってしまいます。
ちなみに、リラクゼーションの経験もあるので若い人の感触まで想像できますよ。
だいたいこんな姿勢の人はこれくらいの硬さだろうなってのが、想像つきます。
#待ち時間が理学療法士としての評価練習になる
これ、慣れるまでは時間がかかりますが、ある程度症例をみるとイメージがポンポンわいてくるようになるんですよね。
それこそ、すり足の人をみて「カーペットが危ないだろうなぁ」とか生活状況を想像するわけですよ。
それに加えて、その人がどんなこけ方をするのかまで割と具体的に想像します。
それで、自分がその人のそばにいたとしたらどんな風に介助するか、どんな環境設定にして、どういったリハビリを提供しようかなんてね、考えるんですよ。
考えても、一文の得にもなりませんがね。
#理学療法士として働いた時間は、決してムダじゃなかった
「理学療法士は、観察が命」これ、受け売りですが、これに限ってはたしかなことだと思っています。
理学療法士として働く中で身に付けた観察力。
この力は、一生磨き続けることができます。
身体を扱う感覚も、直接触らずともイメージできるのです。
自分がこう思いたいだけかもしれませんが、たしかに、僕の中に残っているものがあるのです。
そんなことを、ふと人間観察をしていて気づいたので、カタチにしておきました。
脱サラしても、技術はずっと磨き続けることができるんですよ。
国家資格のある会社員・医療従事者という規格からは外れてしまいましたが、理学療法士としての経験は大事に扱っていきたいですね。
これからも、活かせる道を探り続けます。
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