高齢者相手に仕事するならフレイルの基準は知っておくべき

高齢者相手に仕事するならフレイルの基準は知っておくべき

どうも、ドロップアウト系理学療法士のぼんぼりです。

理学療法士として高齢者に関わることが多いのですが、こういった人たちは多かれ少なかれ身体に問題を抱えています。

特に、フレイルってのが業界でささやかれていますが、一般の人が聞いても何のことやらといった具合であまり馴染みのない言葉でしょう。

セラピストであれば、サクッと解説できるようにしておきたいところ。

ということで、フレイルについて簡単にまとめてみました。

フレイルってなに?

簡単にいうと、虚弱です。

身体が全体的に弱ってるから、何らかの対策が必要という状態ですね。

あくまで状態であって、これは疾患の名前ではないということは知っておくべきでしょう。

たとえば、運動器不安定症(骨粗鬆症や変形性関節症などが原因で運動機能が低下した状態)の症状としてあるのがフレイルといった使い方です。

なので、フレイルっていう診断名はありません。

でも、フレイルの状態にある人はかなり多いとされています。

肌感覚でも、利用者の家族とかみていて「フレイルやん」って思うような人は多いですよ。

診断名はつかないけど、広い意味で「1歩手前」の状態をフレイルといいます。

フレイルの簡単な基準

下腿周径とかがわかりやすいですね。

自分の人差し指と親指で輪っかを作って、足首の太さと比べます。

で、輪っかより小さければフレイルっていう見方です。

参考サイトはこちら

https://www.tyojyu.or.jp/net/byouki/frailty/shindan.html

フレイルの人にできること

栄養と筋トレですね。

リハでは〇〇訓練ってのにやたらこだわるけど、栄養のこともちゃんと知っておかないとですね。

栄養がないのに運動するのは、むしろ逆効果です。

ざっくりいうと、運動に必要なエネルギーを筋肉を分解することで補給することになります。

筋肉をつけるための運動で、むしろ筋肉がやせ細るという矛盾が起きてしまうわけですね。

場合によっては、筋肉痛を起点にした負のループが始まって、リハビリ中止みたいな事態にもなりかねません。

なので、しっかり食事や嚥下は評価できるようにしておきましょう。

評価っていっても、ガチの評価じゃなくてもよくて、ただ「疑問・関心をもって観察する」ことが大事です。

おわりに:高齢者と関わるなら知っといたほうがいい

保険診療から離れて活動する場合、診断名のない人を相手にすることが少なくありません。

なので、顧客の状態を手探りで把握していくことになります。

そんなときに、フレイルって言葉を知っておけば、ある程度大きなくくりで顧客をカテゴライズできるでしょう。

宣伝手段としても使えるでしょうし。

ということで、理学療法士はフレイルについて知っておいたほうがチャンスが広がりますよって話でした。