理学療法的観察力の磨き方

どうも、脱サラ理学療法士のぼんぼりです。
プログラミング学習を本格的に始めているので忘れがちですが、理学療法士としての経験や知識もこのブログでお伝えしていきますよ。
ということで、今回のテーマは「観察力の磨き方」です。
ICFだのICIDHだのと格好をつけてしまう
理学療法士の学生になって、症例発表などを聞くと戸惑うのが「統合と解釈」そして「問題点の抽出」です。
こう聞くとなんとなく専門用語っぽく聞こえますが、要するにきちんと状況を整理して問題点をはっきりさせましょうという行為の過程のことを意味しています。
学校の講義では「機能障害のレベルが○○で能力障害のレベルが○○で…」みたいに教えられることでしょう。
でも、実際は得られた情報を筋道を立ててどう組み立てていくかという推理ゲームみたいなものにすぎません。
なので、難しく考える必要はないのです。
時には難しく考えざるを得ないこともあるかもしれませんが、学生の人や新人さんたちならそこまで難しく捉える必要はないでしょう。
むしろ、もっとフラットに考えた方がいいです。
専門用語は、お偉い専門家の人たちが、自分の立場を際立たせるためにより難しくなっているだけなんです。
こういったことを書くと、中には気を悪くされる人もいるかもしれません。
ただ、これについてはかなり僕の独断と偏見があるのに加えて、たかが脱サラ理学療法士のたわごととしてスルーしていただければと思います。
やっていることは「要素の細分化」
専門用語だと思って難しく考えてしまうと、途端に情報が自分の中で引っかからなくなってしまいます。
ある種の専門用語アレルギーみたいな状況ですかね。
そういった状況だと、せっかく理解できる内容でも理解できなくなることがあるのです。
専門用語に対して、無意識にブロックがかかってしまいます。
僕自身も、専門用語にブロックがありますが、少しずつ解きほぐしていきました。
でも、元から難しく捉える必要はなんてないのです。
最初から、やんわりと言葉に接していけば、ブロックをかけることもなかったでしょう。
難しいコトは抜きにして、要は、物事・要素を細分化して捉えていきましょうということです。
これは、今起こっている問題の本質を見抜くために自問自答するという意味でもあります。
問題の正体がはっきりするまで、自分自身に問い続けるのです。
「原因はなんだろう」「どうすれば解決するのだろう」といった疑問を持ち続けることが、本質を見抜くことにつながります。
たとえば「付き合っていた彼女にフラれた」という問題があったとしましょう。
このショッキングな出来事には、さまざまな問題が複雑に絡んでいるものです。
話が合わないだとか、会う機会が少ないだとかなど、細かく挙げていけばきりがないかもしれません。
しかし、その本質を探ると「思いやり」だとか「2人の価値観の違い」といった根本的な問題点が浮かび上がってくるのです。
細分化した問題や強みを状況とつなぎ合わせて計画を練る
問題点を整理・把握して始めて、自分の行動を改善できるのです。
そしたら、次の行動は失敗しないように新しく計画を立てるでしょう。
次は彼女にフラれないように、もっと相手の話を聞くようにしたり、ちょっとした親切をするようにしたりと具体的に行動を変えることができるかもしれません。
こう考えると、ごく普通の行為ですよね。
何も専門的なことではなく、自分の行動をより具体的に反省して、次に活かすという誰にでもできることです。
誰にでもできるんですよ。
問題意識を働かせることで情報をキャッチできる
「反省力」が物事を観察する力につながっているのです。
反省するためには、自分の行動や起こった出来事に対して問題意識を働かせることが欠かせません。
問題意識がないと、せっかくの情報がスルスルと通り抜けていきます。
そうではなく、しっかり自分のなかでアンテナを張り巡らせておき、積極的に情報を引っかけていく必要があるのです。
それを続けていくことで、無意識に情報が引っかかるようになります。
理学療法士が人の動きに敏感なのは、問題意識を持って人の動作をみつづけているからに他なりません。
観察の軸を把握しておく
もうひとつ、観察にはある程度「軸」が必要だと思っています。
この軸は、問題意識の積み重ね、いわゆる「価値観」といいましょうか。
この軸がしっかりしている人は、物事を把握する力がずば抜けています。
ぼんやりその日ぐらしをしている人と、常に現場で戦っている人では、このあたりの価値観がまったく違いますよ。
立場が違うとモノの見方や考え方が変わるというのには、こういった理由があります。
職人が特殊なこだわりをもって自分の成果物に向き合っているのにも、日々の仕事で培われた価値観が影響しているのでしょう。
それは、特殊なことではなくて、小さな努力、小さな日々の自問自答を繰り返してきた結果なのです。
まとめ:特別なことじゃない!当たり前を積み重ねるから力になる
「で、こいつは何を言いたかったんだ?」と思う人もいるかもしれませんね。
言いたいコトはシンプルで、努力次第で人は変わるということです。
観察力も、努力で変わります。
観察力は、自分で考える力でもあります。
しっかり、自分に軸をもって、物事を決定する習慣を持つことによって、本質を見抜く力を養えるのです。
だから、あきらめずに努力を続けましょうねってことですよ、言いたいのはね。
試験の合否じゃないですからね、大事なのは。
自分がどれだけ変われるか、どれだけ、問題に挑み続けることができるかですから。 という暑苦しい乱文でした。
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