利用者のモチベーションについて考える

どうも、脱サラ理学療法士のぼんぼりです。
僕の現状としては脱サラとはほど遠いのですが、このブログのタイトルを変えようとは思っていません。
将来的には、いつか脱サラしたいなという思いがあるからです。
ただ、今の僕には何もないので、しばらくはもう一度会社員として社会に潜伏しようという魂胆でございます。
それはともかく、今回はモチベーションについて考えることがあったので記事にしてみますね。
リハビリはモチベーションがすべてでしょう?
リハビリでいろいろな工夫をこらしてサービスを提供したはいいものの、結局のところ、利用者のモチベーション次第じゃないかなというのが僕の持論です。
いくら質のいいサービスを提供したところで、それが利用者に受け入れられなければ、サービスとして成り立ちません。
どれだけエビデンスがあって、効果も期待できるリハビリであっても「あの人、嫌い」ってなるだけで、すべてが水の泡になる世界です。
その一方で、明らかにリスクのあるアプローチで絶大な支持を誇るアイドル的存在のセラピストも存在します。
「いや、そのストレッチは肩関節の脱臼を誘発するやつです」みたいな指摘は口が裂けても言えません。
でも、やたらに人気があって、リピーターも多いんですよ。
あ、これはリハビリとはちょっと違う分野になりますかね。
ただ、リハビリでも似たような風潮は少なからずあると思います。
きれいごと抜きで、外見が良いスタッフはシンプルに利用者に人気があって、同じアプローチをするのであればほぼ確実に外見の良い人の方が人気がありますよね。
見た目に限らず、担当期間の長さで刷り込みされているなんてパターンもあります。
それらの状況をまとめると、やっぱり利用者自身の気分、モチベーションの違いなんですよ。
こういった事例をみていると、セラピスト自身の知識や経験も必要な要素ではありますが、それよりも対人として利用者のモチベーションとどう向き合うかの方が重要なんじゃないかなと思ってしまいます。
つまり、積み重ねたスキルや経験が通用しない状況になりうる、理不尽な現場なんだということですね。
経験○十年のセラピストに対するグチを、新人セラピストが聞くことだってあります。
利用者の気持ち次第で、どうとでもなるんですね。
サービスを提供する側からすると、この事実はなんとも空しいもんじゃないですか。
モチベーションが高い人はおいしい
「リハビリを頑張ってこうなりたいんや!」みたいに、モチベーションの高い利用者がいます。
基本的に、こういった利用者は僕らからすればおいしいですね。
こちらの指示を素直に聞いて、実践、継続してくれるパターンが多いです。
その分責任も重くなりますが、指示を適当に解釈して挙句「あなたが言った通りにしたけど余計悪くなった」みたいに言いがかりをつけられるよりはマシですよ。
モチベーションの高さで、自責スタイルの利用者がいればもう垂涎ものです。
めちゃくちゃ手厚くサポートしたいと思いますね。
こういったモチベーションの高さを持っている人であれば、きっとリハビリも上手く機能するはずです。
ここまでモチベーションが上がってはじめて、リハビリのスキルや経験が発揮できるといっても過言ではありません。
モチベーションが低い人に対して何ができるか
さぁ、おそらく、この問題は多くのセラピストが抱えていることでしょう。
モチベーションが低い人、たとえば、リハビリを拒否する人などですね。
こういった人たちへのリハビリをどうするか。
永遠のテーマといってもいいでしょう。
ほんと、リハ拒否する人のモチベーション上げるのって、南国でキムチ鍋を売り込むがごとき難易度ですよね。
誰が買うねんって話ですよ。
モチベーションって、これ、マーケティングと一緒だと思うんですよ。
なので、見こみがないものはないし、あるものはある。
ただ、リハビリの場合、保険診療で顧客層がいっしょくたにまとまっているから市場を選ぶことができないんですよ。
なので、不毛なマーケティングに陥ってしまうケースもあるんです。
いかに不利な状況かで需要を創り出せるのか、そういったのも技術のひとつと考えればいいのかもしれませんが、そんなスキルがあるのであれば自分のメディア作って商売始めるほうがよっぽど効率的だと思います。
とまぁこんなことをウダウダ主張したところで状況は変わりません。
なので、少なくとも変に医療系特有の高圧的な態度を消し去って相手と向き合うようには努めていきたいです。
自分の知識やスキルの押し売りをするのではなく、相手のニーズをくみ取るんですね。
あれ、話が振り出しに戻ってしまいましたね。
まぁ、会社員としてのモチベーション、マーケティングといっても、なかなか手段が限られているもんでしょう。
表向きの手段としてはね。
こそこそ、裏ワザの作戦も個人的には考えています。
これについてはしばし様子見ですけど、見こみがあれば試してみたいですね。
おわりに:モチベーションというよりリテラシーの方が重要じゃないかな?
モチベーションを上げるということは、かなり難しいと思います。
人の気持ちなんて、簡単に動くしまったく動かないこともあるものです。
他人が気持ちに介入できるなんて、微力にもほどがありますよ。
ただ、本人のリテラシーを向上させることはできるかもしれません。
リハビリのホームエクササイズを指導するだけではなく、そのリスクやメリットについての知識を提供するんですね。
その際、こっちは相手が運動を習慣化してくれることはほぼ望んではいけません。
アドセンスのクリック率くらい、期待してはいけないと思います。
それほど、利用者たちは家で運動なんてしないんですから。
僕らが提供できるのは、医療リテラシー向上のための雑学だけなんです。
こっちの言う事を聞いてくれなくて当たりまえ。
こういったスタンスで取り組めば、少しはセラピストの気も楽になるかもしれませんね。
期待は、病です。
雀鬼もそう言ってますしね。 たしかに!
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