他人が求める「優しさ」は都合のいい「易しさ」
グアム旅行の思い出がひと段落ついたので、少し話を変えましょう。
よく、好みのタイプを挙げる時に「優しい人がいいですね」なんて言う人は多いでしょう。
他にも、「あの人は優しい」「優しさは大事」などなど、優しいっていうことがある種のアドバンテージのように扱われている場面もありますよね。
ですが、この優しさという要素を持ち上げる人の心理って、案外ろくなもんじゃない。
そしてもっと問題なのが、他人に「優しいね」と言われて「自分は優しいんだ」って思いこんでしまう人たち。
実はコレ、僕自身の話になります。
本記事では、優しさの中に潜む病理についてツッこんでいきましょう。
#自分にとって優しさなんて毒にも薬にもならない
人に「優しいね」っていわれるのは気持ちがいいですよ。
たしかに、こういわれるとなぜか「良いコトしたのかな」なんて思ってしまいますよね。
それで、その言葉が欲しくてどんどん優しいと言われるように行動していくのです。
そうやって人生アラサーになるまで過ごしてきました。
そしてどうなったか。
周りからは優しいねといわれます。
会社では、優しいからという理由で雑務を申し付けられる。
優しいから、アイツは何も言い返してこないだろうと上司・先輩・お客さんからの当たりが強くなる。
親戚連中からも、優しいからという理由だけで用事を頼まれる。
何の報酬もないのに「マッサージをして」と言われる。
僕は、そんなことはしたくないのに。
本当は、ボランティアなんてしたくないんですよ。
嫌われたくないだけ、優しいって言われたいだけ。
それでも、いつのまにか周囲は僕をそんな風に扱うようになっていました。
優しさが自分にとってもたらしたのは、他人にとって都合のいいように利用されやすい環境だったのです。
自分にとっては、優しさは毒にも薬にもなっていませんでした。
#自分軸のない優しさは不毛な行いに終わる
自分が本当にしたいかどうか。
人に施したいか。
自分の行いに軸が通っていないと、上っ面の優しさなんて社会に出るとあっという間に吹き飛ばされるんですね。
他人から利用されるだけ利用されて、使えなくなったらポイ。
それでも、自分の行ったことに対して軸があれば、何か残るものはあるのでしょう。
僕にはそれがなかった。
自分自身で決めて、それに責任をもってやり続けるっていうことがなかったのです。
僕が優しさのぬるま湯に浸かっていた間に、いろんなチャンスを逃していました。
会社をドロップアウトして脱サラ理学療法士になった今、それが悔やまれてなりません。
#他人が求める優しさは、その人にとって扱い易いかどうか
優しいからという言葉を使って自分に近づいてくる人はどんな心理状態なのでしょうか。
おそらく、自分にとって都合のいい人間に仕立て上げようとしているのかもしれません。
優しいというレッテルを押しつけがましく貼り付けて、利用するのです。
優しさは、扱い易いかどうかということになります。
#優しさでご飯は食べていけない
優しいっていうことが、自分にとって何になるのでしょうか。
少なくとも、表面的な優しさなんて商品にならないでしょう。
優しいっていう要素には、人生において何の優位性も持たないんですよね。
ただただ、人に都合よく扱われるだけの適当なほめ言葉だと思います。
自分が身に付けるべきは、こんなあっさい親切心ではなくて、情報を扱う力でした。
そして、それを効果的にアウトプットする力です。
「優しいから使える」じゃなくて「利用価値がある」に価値がシフトしないと、厳しい資本主義の中では生き残れないんだろうなと痛感しています。
優しさで突き抜けられる人は別ですよ。
それこそ、幼子を救い出したスーパーボランティアさんなんて優しさの塊みたいな人ですね。
上っ面の優しさじゃないから、人を助けるための技術がついてくる。
あれは、ボランティアさん自身の財産になります。
中途半端な取り組みでは、結果も残るものも中途半端で終わるんですよね。
たいして優しくない人が、無理に優しい人を演じると、何も残りません。
僕には、武器がなにも残りませんでした。
#自分の武器を磨こう
他人のいう「優しいね」なんて、真に受けるもんじゃないなと思います。
曖昧なモノにとらわれている場合じゃないんでしょうね。
ひたすら具体的に行動するのみです。
それが結果につながる。
僕は、他人のぬるい言葉に泳がされることなく、武器を磨いてきます。
そのための足掛かりがこのブログです。
自分の考えるビジネスが、どれほど需要があるのか、実現可能なのか。
まだまだ壁はあるのでしょうが、小さく挑戦していくしかありませんね。
上っ面の優しさを捨てて。
このままドロップアウトしたままじゃ終われません!
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