リハビリはセラピストの力量じゃなくて個人の思いなんですよねっていう話

リハビリはセラピストの力量じゃなくて個人の思いなんですよねっていう話

どうも、脱サラ理学療法士のぼんぼりです。

リハビリの現場から離れた半年以上経ちましたが、リハビリ関連のトピックスにはついつい目がいってしまいます。

先日テレビをみていて、下半身不随を克服したスノーボーダーの特集を見ていてふと思ったことがあるので少し書いていきますね。

リハビリは自分次第

脊髄損傷で両下肢の麻痺になった人が歩行困難と診断されていたところ、なんと、再びスノーボードをプレイできるようになるという話でした。

テレビで編集されている部分だけみると「あ~、なんか大変で、努力したんだな」という風にしか見えませんが、かなりの努力や葛藤があったと思います。

医師に歩行困難と言われてしまっているので、それを乗り越えるっていうのはかなりの精神力が必要なんですよ。

ふつうなら「もう無理なんだ」ってなっちゃいますよね。

それだけ、医者の言葉って重いんですよ。

なので、僕からしたら歩くのにとどまらず、スノーボードまでできるようになったことは衝撃でした。

そこまでできる人もいるんですよね。

ティルトテーブルでの膝伸展練習を見ていましたが、膝折れしないギリギリのラインで頑張っているのがよくわかります。

そこから平行棒歩行~ロフストと少しずつ負荷を上げていき、スノーボーダーとしての復活までたどり着きました。

スゴイことだと思います。

セラピストはあくまでサポートしかできない

この特集を見ていて気づいたのは、奥さんの超絶アシストですね。

特に、本人の足の小さな足の変化を見逃さず、励まし続けたというのがポイントだと思います。

この小さな変化に気づいて、それを地道に積み重ねたからこそ奇跡的な回復につながったんでしょう。

たしかに、リハビリ場面をみているとセラピストが施術しているシーンもありました。

それでも、やっぱり最後は本人の意思の力によるのかもしれないんですね。

ちなみに、高齢者のリハビリでも機能回復する場面は多々あります。

僕の主な現場は在宅で維持期ど真ん中という状況でしたが、それでも確実に変化は起こります。

きっと、自分や家族では見過ごしてしまうような小さな変化があるのです。

仮に気づいたとしても、それの重要性に気づいていない人も多く見られました。

そこで、その変化の重要性を説明します。

それでも、その変化を大事にして努力を継続できる人は少ないです。

やっぱり、明確な目標ってものがないと、モチベーションも長続きしないんですよね。

きっと、高齢の人で何らかの障害を抱えている人がこの特集をみると「きっとまだ若いから」なんて思って本気で努力しないと思います。

努力する前に、医師や医療スタッフに質問する利用者もいるかもしれませんが、それは無駄ですからね。

きっと、いろいろ理由をつけてやんわり「個人差がありますから」なんて否定されるのがオチです。

なので、最適な方法は「努力の仕方を教わる」ことですね。

だれも自分の身体について保証なんてしれくれませんから、自分の可能性は自分で証明するしかないんですよ。

セラピストは、そういった人たちが間違った努力をしないようにサポートすることしかできません。

まとめ:どれだけ個人のメンタルを強くできるかが勝負

リハビリとか何らかのトレーニングって、結局自分次第なところが大きいです。

自分に意思がないと、成果につながらないんですよ。

積極的に見えても実は他力本願な人っていうのも、リハビリの成果は得られにくいです。

努力の積み重ねをできる人だけが、身体機能の回復という成果を得られます。

なので、本当に刺激するべきは、個人のメンタルです。

メンタルさえ整えることができれば、あとはその人自身で自走することも可能ですからね。

何かで成果を出すためには、正しく、具体的な努力を継続するしかないです、ほんとに。

そういったことを学べた、いい特集でしたね。